芥川慈郎 | テニプリの宮

出典：テニスの王子様　第17巻　9ページ　著者：許斐剛

芥川慈郎は氷帝学園の3年生。ヒマさえあればいつも寝ており、起きていても寝ぼけていることが多いがスゴイプレーを見るとワクワクして目を覚まし騒がしくなる。感動すると「すばらC（すばらしい）」「くやC（くやしい）」など言葉尻をアルファベットにして叫ぶ。

根っからのテニス好きで負ければ即レギュラー落ちという氷帝の厳しい環境でもテニスそのものや強敵との対戦を心から楽しんでいる。手首を柔軟に使って相手の予測不可能な場所にボールを落とすマジックボレーを得意としており、同じくボレーヤーである丸井ブン太のことを新人戦で見かけて以来尊敬している。

公式ガイドブックでは氷帝No.2の実力者とされており不二裕太を15分で倒しているが、関東大会で不二周助に1-6と完敗してからはレギュラーから落とされた。

芥川慈郎　能力チャート

不二周助との試合ではストローク力の差からベースラインに釘付けにされ状況を打開することなく敗れ去った。サービスゲームも1ゲームしかキープできていないためサーブで崩すことができればまた違った展開になっていただろう。

難しい体制からボレーを自在に打ったり、ネットに詰める時間を稼ぐためにあえて遅いサーブを混ぜたりと工夫はあったものの、最初のゲーム以外はほとんどボレーを打たせてもらうことすらできなかった。

ボレーのタッチ感覚は飛びぬけたものがあるがストロークやサーブで優位に立てなければそれを活かすことが難しい。

ネットに出ることを許されずそのまま敗北してしまったがサーブのコースや回転を変えたりすればもう少し迫ることができたのではないだろうか。これだけネットプレーに自信があるのならバックサイドに山なりのボールを上げて出てみるのも手だっただろう。

ヒマさえあれば昼寝をしている自由人のため人を率いるタイプではない。本人も気ままに行動している方が性に合っているのだろう。

手首を柔らかく使ってボールを予測不可能な地点へと落とすボレー。作中でも紹介されているがかつてのアメリカのテニス選手、ジョン・マッケンローが得意としていた技。