白石蔵ノ介 | テニプリの宮

出典：テニスの王子様　第36巻　41ページ　著者：許斐剛

白石蔵ノ介は四天宝寺中の3年生部長。基本に忠実であるが故のパーフェクトテニスを徹底することから「聖書（バイブル）」と呼ばれる。部長としての統率力も高く包帯を巻いた左腕を「毒手」と称してわがままな金太郎を言いくるめている。口癖は「んんーっ、絶頂（エクスタシー）!」。

チームの勝利の為に完璧なテニスをしているが本人は「完璧なテニスほどつまらんモンは無いわな」としており、試合を楽しむことが出来ないことを憂いているが決して表に出す事はなく、一切の私情を切り捨ててプレーに徹している。

全国大会準決勝ではシングルス3で不二と対戦。心・技・体すべてにおいて不二をワンランク上回り、消えるサーブをはじめ第4の返し球（フォースカウンター）までを次々と返球してみせた。

マッチポイントまで追い込んだあと不二の「進化した三種の返し球（トリプルカウンター）」と第5の返し球「百腕巨人（ヘカトンケイル）の門番」に苦戦を強いられタイブレークまでもつれ込むが最後にはそれすら攻略し勝利を収めた。

純金製のガントレット

新テニスの王子様では脱落タイブレークマッチで忍足謙也に勝利。3番コートとの総入れ替え戦（シャッフルマッチ）では切原と組みダブルス2で松平・都ペアと対戦。

ツイストサーブのような変化をする松平の高速サーブ「フラワー」に苦戦し切原の悪魔（デビル）化によってダブルスの崩壊を狙われるが、柳との約束を守り体を張って阻止。このことがきっかけで左腕の包帯の下に仕込んでいた純金製のガントレットが外れ腕が軽くなったことで桁違いのスピードを見せた。

なお、このガントレットは1年生の時渡邊オサムに「卒業までつけとけ」と渡されたもの。もともとは競馬で当たったものらしい。

技術だけではなくパワーも兼ね備えており、スマッシュで不二のラケットを弾き飛ばし羆落としを破った。

消えるサーブを華麗に返球しつばめ返しをノーバウンドで返すなど卓越したフットワークであらゆる打球を返球した。

円卓ショット以外に派手な技はないが打つべきところに絶妙のコントロールで打球を打ち込む隙のないテニスをする。

基本に忠実な無駄のないプレーで確実に相手を追い詰める王道のパーフェクトテニス。

ゴンタクレと言われる金太郎や感情の揺れが激しい切原など扱いにくい選手たちを見事にコントロールしその力を最大限に活かしていた。

強烈な横回転を与えることでボールを12個に分裂させたうえブーメランのように円運動させるスマッシュ。