手塚ファントムは手塚国光の技の一つで手塚ゾーンとは逆に回転によって相手のすべての打球をコートの外に出してアウトにする。かつてリョーマにこの技の可能性を指摘された際は「不可能だ」としていたが全国大会決勝の真田戦で手塚はこの技を実現した。
不可能だとした理由は手塚ゾーンはコートの幅8.23mのうち自分の守備範囲である半径1.5mにボールを集めればいいためコーナーギリギリに打たれたとしても約2.6mセンターに引き寄せればいいが、外に出すとなるとセンターに打たれた場合約4.2m分外に出す回転をかけなければならないという理由だった。
要するに回転量を最大で手塚ゾーンの6割増でかけなければならない。真田戦で実現してみせたものの現実離れした回転量を必要とするため腕にかかる負担が非常に大きく、乾の分析によれば手塚ファントムを連打した上に4連続で零式サーブを打った手塚の行動は99.9%の選手が再起不能になるほどのもの。
技データ
- 球威
- 使い勝手
- 回転量
- 決定力
手塚がかつて不可能だとしたほどの回転をかけているためボールのスピードに回せるエネルギーはほとんど残っていないだろう。
腕にかなりの負担がかかるため使いどころは限られるが、1発2発ならさほど問題ないようなので勝負どころでのみ使えば強力な切り札となるだろう。
ことテニスにおいて回転の力だけで相手の打球を何メートルも操作するというのは信じられない。本来ならボールがはちきれるくらいの回転がかかっていることだろう。
真田ですら打球をコートに入れることができなかったため使われればほぼ全ての選手は返すことができないだろう。
テニス経験者から見た 手塚ファントム
お気づきの方もいるだろうが手塚ファントムは理論上簡単に打ち破ることができる。というのも手塚はセンターに打たれた場合にアウトにできるだけの回転しかかけていないため回転を見極めて手塚が出そうとする方向と反対のコーナーに打てばいいことになる。
これだけ回転がかかっているのなら手塚自身の打ったボールもかなり曲がるはずなので見極めることは容易いはずだが、手塚ゾーンしかりなぜか相手は手塚のかけた回転が全く読めていないことになっている。