不二裕太 | テニプリの宮

出典：テニスの王子様　第8巻　148ページ　著者：許斐剛

不二裕太は不二周助の弟で聖ルドルフ学院の2年生エース。元々青学に在学していたが「天才・不二周助の弟」としてしか見られないことに耐えかね、テニス部には入部せずテニススクールに通っていたところを観月にスカウトされて転校した。

聖ルドルフ転校後は対手塚対策として左利きの選手との対戦経験を積むとともに、ボールの跳ね上がり際を叩く「超ライジング」で相手を崩しボールが急角度でバウンドする「ツイストスピンショット」で抉るというプレースタイルで左利きの選手に対して16戦全勝を記録し左殺しの裕太と呼ばれるようになった。

青学戦では兄・周助との対戦を熱望するも観月の戦略によってシングルス3でリョーマと対戦。ツイストスピンショットを攻略されるも真正面からぶつかりたいという気持ちから観月の「左眼を狙え」という指示に背きそのまま敗北した。

新テニスの王子様では脱落タイブレークマッチで兄・周助と念願の兄弟対決を実現。両手打ちにすることで身体への負担を軽減した「W（ダブル）ツイストスピン」を見せるも0-7と完敗している。

不二裕太　能力チャート

身体に多大な負担がかかるほどの強烈なトップスピンショットは並大抵の筋力では身につけられなかっただろう。

ボールの跳ね上がり際を叩くライジングショットは高い技術を必要とするが、それ以上に打点に入るまでの時間が取れないため俊敏な反射神経と強靭な脚力を必要とする。

リョーマでも一発では模倣できないほどの絶妙のタイミングを必要とする超ライジングショットに加え、身長以上に跳ね上がるツイストスピンショットという2段構えのプレーを駆使する。

もともとは観月が裕太用に考案したプレースタイルをしっかりと自分のものにしている。しかし真っ向勝負を望み相手の弱点を攻められない点は美徳にも映るかもしれないが甘さの表れでもある。

卓越した実力を持っているが自らチームを引っ張るタイプではなく、自分にテニスをする場所を作ってくれた恩からも観月を慕いチームに属している。

通常のライジングショットよりもはるかに早いタイミングでボールを叩く攻撃的なショット。タイミングが難いうえラケットの面が少し違っただけでも打球がそれてしまう。

強烈なトップスピンをかけた山なりのショットでバウンド後急角度で上昇する。その軌道がツイストサーブに酷似していることからこの名前がついた。

両手打ちにすることで効果はそのままに身体への負担を軽減させたツイストスピンショット。