リリアデント・クラウザー（蔵兎座）

出典：テニスの王子様　第38巻　123ページ　著者：許斐剛

リリアデント・クラウザー（蔵兎座）は愛知県・名古屋星徳中の1年生。全国大会のために集められた7人の外国人留学生の内の1人で元々はリリアデント・クラウザーだったが、全国大会でテニス後進国と蔑んでいた日本の選手に敗退したことから唯一人国に帰らずリリアデント・蔵兎座の名で日本に帰化した。

全国大会では王者立海をセットカウント2-0まで追い込み、続くシングルス2で赤目になった赤也を5-0と追い詰めるが悪魔化した赤也に手も足も出ずに逆転負け。実はそれまでの勝利は赤也を覚醒させるための立海メンバーによるペテンでありその後ダブルス1、シングルス1も敗退した。

新テニスの王子様では脱落タイブレークマッチでリチャード・坂田を磔にし勝利。3番コートとの総入れ替え戦シングルス3で打球を地面スレスレからホップさせ相手にぶつけるラフプレーを得意とすることが明らかになり中河内を何度も磔にするもスタミナ切れで敗北した。

リリアデント・クラウザー（蔵兎座）　能力チャート

赤也を何度も磔にし中河内に至っては場外に弾き飛ばすほどのパワープレイヤー。その冷徹非道なプレイスタイルから「アイスマン」の異名を持つ。

中河内には「お前らは走り込みが足らんからすぐバテる」と卑下されたが左右コーナーに300球近く打ち込まれて返し続けただけでも十分なフットワークとスタミナだろう。

相手を磔にすることで勝利を奪う強引なプレーを得意とするが基礎的なテクニックにも穴がない。

一見恐ろしいプレースタイルだが「テニスに逆転ホームランは無え！」と至極当然のツッコミを入れられてしまった。そもそも墓標を作るために何発もアウトボールを打っている時点で健全なゲームメイクができていない。

全国大会ではチームとの仲は描かれなかったが、U-17選抜の合宿では勝利へのひたむきさからかつての敵であった赤也や柳生比呂士からも応援されていた。

あらかじめ相手の後ろのフェンスをアウトボールで十字架の形に凹ませて「墓標」を作り、十字架状に分裂する不可避のショットで相手を墓標に磔にする。