ツイストスピンショットは不二裕太の得意技。ボールに極度の縦回転を与えることによって急角度でバウンドしツイストサーブのように跳ね上がる。威力は絶大なもののかなり無茶な姿勢でショットしなければならず、骨格も出来上がっていない成長期の体にはかなりの負担がかかる危険な技でもある。
もともとライジングショットを得意としていた裕太にツイストスピンショットを教えたのは観月だが、スミレが裕太の体を心配してツイストスピンショットの危険性を指摘したものの観月はそのことを知ったうえでこの技を教えていたため、不二周助の怒りを買い5-0から1ポイントも取れずに逆転されるという屈辱的な報いを受けた。
技データ
- 球威
- 使い勝手
- 回転量
- 決定力
リョーマが超ライジングで返していることや、ましてドライブボレーで返していることを考えると打球の速度はかなり遅いのだろう。何より顔よりも高く跳ね上がっている時点でトップスピンロブだと思われる。
中学や高校の地区大会で勝とうと思えばトップスピンロブを打ち続けるというのは有効な方法の一つではあるが、全国では相手がネットに出た場合以外にはまず使われないのはリョーマがやったようにドライブボレーで決められてしまうからだろう。
あれだけ高く跳ね上がる打球をコート内に収めようとすればそれ以上に高く打ち上げなければならないためかなりの回転が必要となるだろう。
ライジングやドライブボレーの技術がなければ驚異だがその場合も跳ね上がっている最中に同じような打球(ロブ)で返すのはさほど難しくないためこの技自体に決定力はないと言っていい。
テニス経験者から見た ツイストスピンショット
実は筆者も一度だけそれっぽいのを打ったことがある。そのとき下がって返そうとした相手はフェンスに当たり、打球はバウンド後に後ろのフェンスを越えていった。
これは高校時代の他校との練習試合の際だがそのときは今までテニスをやっていた中で最も風が強かったため真上に打ち上げた打球が追い風に乗って相手コートに入ったあとフェンスを越えていったのだった。もちろんトップスピンなど微塵もかかっていない。