タンホイザーサーブは跡部景吾が関東大会後の特訓により身につけた跳ねないサーブ。ドライブCと同じくものすごい回転量を与えてボールを変形させることによるイレギュラーバウンド(不規則な跳ね方)を利用した技だが、もはやイレギュラーというよりノーバウンドである。
跡部自身はこの技をコピーしたリョーマに対し跳ね際を叩くことで返球していたが、そもそも「跳ねない打球の跳ね際」をどうやって叩くのか疑問が残る。
技データ
- 球威
- 使い勝手
- 回転量
- 決定力
描写を見る限りそれなりの威力はありそうだがそもそも返球不可能なためこの際あまり重要ではない。
サーブでイレギュラーを再現したため自分のタイミングでいつでも打つことができる。
どれほどの回転を与えればサーブが全く弾まないという芸当ができるのだろうか。そもそもとてつもない回転を与えたとしてサーブが弾まなくなるのかは筆者にはわからない。
打てば決まるとはこのことだろう。リョーマとの試合でもサービスゲームは磐石の体制でキープし続けた。最後は普通に跳ねるサーブを打ったのが不可思議だが体力の消費が激しいのかもしれない。
テニス経験者から見た タンホイザーサーブ
テニプリの強力な技には跳ねない打球が多い気がするがこのタンホイザーサーブもその一つ。実現可能かと言われればもちろん不可能と言いたいところだが「跳ねないサーブ」というだけの条件ならサーブ世界最速の記録を持つアンディ・ロディックのサーブがクレー(赤土)コートに埋まって全く弾まなかった映像を見たことがある。
ロディックといえどもちろん狙ったわけではなくその瞬間は本人や対戦相手はもちろん審判や観客も何が起きたかわからずに静まり返っていた。