甲斐裕次郎 | テニプリの宮

出典：テニスの王子様　第31巻　44-45ページ　著者：許斐剛

甲斐裕次郎は比嘉中学校の3年生副部長。長髪のくせっ毛で普段は帽子をかぶりネックレスを身につけている。通常は右手でプレーするが本気になると左の裏手に持ち替えてボールを掬うように打ち上げて落とす海賊の角笛（バイキングホーン）を中心にゲームを組み立てる。

全国大会初戦ではシングルス1として出場。佐伯との試合中に早乙女の指示でオジイにボールをぶつけ病院送りにしたことで六角メンバーの反感を買った。

青学戦ではシングルス2として菊丸と対戦。持久力を増した菊丸のアクロバティックプレイで0-4と追い詰められるが左の裏手に持ち替え4-4と追い上げる。分身して一人でダブルスを行う菊丸に驚きを見せながらタイブレークにもつれ込むも最後はコードボール（ネットイン）によって敗北した。

甲斐裕次郎　能力チャート

ボールをギリギリまで待って打つ海賊の角笛（バイキングホーン）は抜群の反射神経を持つ菊丸に反応することすら許さず嵐のようにポイントを奪っていった。

縮地法により前後の動きに強いが佐伯との試合から左右には使えないことが見抜かれており、ベースラインで左右に打球を打ち分けられたことで封じられてしまった。

ボールをギリギリまで待ってから打つことで相手の動きを見極められるとともにガットの反発力を最大限に活かすことができる。しかしこんな特殊な持ち方誰に教わったのだろうか。そしてバック側に打たれた打球はどうやって返球するのだろう。

菊丸がオーバーペースだと考えたとはいえ1セットマッチという短い試合で序盤から全力を出さずに4ゲームも取られてしまった。最初から本気モードで戦っていれば勝っていてもおかしくなかったのではないか。

木手からの信頼も厚く登場しただけで比嘉中応援団の雰囲気を変えるほどだった。菊丸との試合ではスポーツマンらしい言動も多く見られとてもオジイにボールをぶつけるような悪漢には見えない。

裏手の左利き（レフティ）ならではのラケットの持ち方を活かしてボールをギリギリまで引きつけてすくい上げるように打球する予測不能の高速ショット。