手塚ゾーンは打球の回転を自在に操り相手の打球を自分のいるところへ戻ってこさせる技術。作中最初にこの技を披露したのは越前南次郎だがその後手塚国光が使用した際に「まさに手塚ゾーン」と呼ばれこの名前で定着した。
かなりの経験を必要とするため一朝一夕で出来る技ではなく真田いわく唯一「無我の境地」で模倣できない技らしいが、純粋さゆえ相手の技を真似てしまう樺地にはコピーされてしまっている。
技データ
- 体力消費
- 使い勝手
- 回転量
- 決定力
自分の手元にボールを引き寄せるためラリーを続けなければならないが、ほとんど動かずに打てる自分に対し相手はコートを端から端まで走らなければならないためスタミナを削ぐにはもってこいの技。
ラリーを終始有利に展開できるため思い通りのゲームメイクができる。また、スマッシュでダイレクトに相手の手首を狙う跡部の破滅への輪舞曲(ロンド)に対してもとっさにラケットの面に当てて使用していたためかなり切羽詰った状況でも使用できる様子。
相手の打球のコースを大幅に変えるには実現不可能なレベルの回転が必要になるが、後にさらに回転量を必要とする手塚ファントムが登場している。
ボールを手元に引き寄せてしまうため決定力は皆無。そのためポイントを取るためにはどこかでゾーンを解かなければならない。
テニス経験者から見た 手塚ゾーン
当然ながら相手がどのコースにどんな回転をかけて打っても手元に戻るというのは不可能だし回転だけで相手の打球を曲げることもできないが、相手が返球してくるコースを限定するという意味でなら手塚ゾーンっぽいことができなくはない。
例えば高速フラットショットを角に打てば相手は振り遅れ気味になりやすいためストレート方向に返球する可能性が高くなる、といった具合で特にサーブやアプローチショットはこれを利用して相手の打ってくるコースを限定しやすい。