幻有夢現(げんうゆめうつつ)

幻有夢現(げんうゆめうつつ)
出典:新テニスの王子様 第4巻 154ページ 著者:許斐剛

幻有夢現(げんうゆめうつつ)は元・青学テニス部部長、大和祐大の技。選手が対戦相手の動きや呼吸から打球のコースや強さを予測して動くことを逆手に取り、打つ瞬間にコースを変えることによって「あるはずのない打球」を追わせ空振りを誘う。U-17合宿の5番コートとの総入れ替え戦シングルス2で手塚国光との対戦時に使用した。

技データ

  • 球威
  • 撃つ瞬間にコースを変えるだけあってかなり力の入りにくい角度に打つのか、打球には勢いがなく打球のバウンド音も「ポ~ン」「トン」などと表現されている。いわゆる意表をついたショットなので球威は必要ないのだろう。

  • 使い勝手
  • テニスは上級者になるほど相手の動きから打球を予測して「早く(「速く」ではなく)」動くため対戦相手が強いほど効果的な技。もともと格下相手に特殊な技を使う必要はないため、有用性は抜群といっていいだろう。

  • 回転量
  • タッチ感覚で打球のコースを変えているため回転量はほぼ皆無。もっともこちらは球威以上に必要ない。

  • 決定力
  • 手塚がこの技を攻略したのは「手塚ファントム」や「百錬自得の極み」など、手塚固有とまでは言わないものの使える選手がごく限られる技によってだった。他の選手がどの程度この技を敗れるのかは定かではないが、手塚がこれらの技に「頼った」と見ればかなり厄介な技と見て良いだろう。

テニス経験者から見た 幻有夢現(げんうゆめうつつ)

現実のテニスのおいても、上級者になるほど相手の体の向きや打つ時のフォームなどから打球を予測して動くもので、それに対して幻有夢現(げんうゆめうつつ)のように打つ直前で打球のコースや強さを変えて、いわゆる「相手の逆を突く」技術も存在します。

少し前で言えば氷帝の芥川慈郎のモチーフとなったジョン・マッケンローや、現在でいえばスイスのロジャー・フェデラーなどがこういった技術を得意としています。「フェデラー スーパープレイ」などで検索すると現実のテニスにおける、この技に近い技術を見ることができるでしょう。

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