出典:テニスの王子様 第41巻 162-163ページ 著者:許斐剛
幸村精市は立海大付属中の部長にして立海を全国2連覇に導いた「三強」の一人。神の子の異名を持ち、全国大会決勝まで無敗のうえ1ゲームも落としていない日本中学生テニス界最強の男。試合や練習中はヘアバンドを身につけておりベンチコーチをしているときはジャージの上着を肩に羽織っている。
コート外では穏やかな性格で外見は優男に見えるが真田以上に勝利へのこだわりが徹底しており、真田に彼の心情とする真っ向勝負を捨てるよう指示したこともあり、自身も勝つことを立海の掟として背負って戦っていた。
固有の得意技は持たないが「返せないボールなんて無い」という持論から相手のあらゆる打球を的確に打ち返し、何をしても打ち返されるイメージが脳裏に焼きついた対戦相手はやがて五感を奪われ次第に身体が動かなくなり、最後にはプレーをすることすら嫌になってしまう。
病気による入院
真田、柳とともに無敗で立海二連覇を達成し磐石の体制で三連覇を狙おうという矢先、2年の冬にギラン・バレー症候群に酷似した免疫系の難病で倒れ入院。以降副部長の真田に部を任せて療養生活を送っていた。
関東大会決勝と時を同じくして手術を受ける。このとき真田は無敗で立海を全国へ導くことを幸村に約束し、立海の戦力は衰えるどころか以前にもまして勝ちにこだわり始めた。その後リハビリを経て全国大会で復帰を果たした。
なお、ギラン・バレー症候群という病名を出したことが一部の読者の誤解(幸村の病気は酷似しているもののギラン・バレー症候群ではなく、ギラン・バレー症候群は手術という治療法ではない)を招いたことを単行本27巻の「りっかいしつもん箱」にて謝罪している。
王者立海 最後の砦
全国大会決勝では青学の全国制覇最後の難関として立ちはだかりシングルス1でリョーマと対戦。無我でこれまで戦ってきた相手の様々な技を繰り出すリョーマのあらゆる打球を返球し五感を奪うがそれでもテニスを楽しんでいたリョーマが天衣無縫に覚醒し追い込まれる。
王者立海の部長としての責任感や難病という苦難を乗り越えてきたという自負心から追いすがり、リョーマの新技・サムライドライブをも返すが敗北した。
新テニスの王子様の脱落タイブレークマッチでは真田の五感を奪い7-1で勝利。唯一中学生から2軍選抜に選ばれ2軍選抜No.20として不破と対戦。相手の技を全てはね返す鏡像の瞳をものともせず五感を奪い勝利し、No.11のバッジを取得した。
幸村精市 能力チャート
- パワー
- フットワーク
- テクニック
- ゲームメイク
- カリスマ性
パワーで強引に攻め込むことはないがリョーマが無我で放った超ウルトラグレートデリシャス大車輪山嵐や真田の「火」をも容易く返し、ガットを突き破る「雷」すらもラケットの柄(グリップエンド)で返してみせた。
あらゆる打球を的確に返す幸村のプレースタイルに最も必要とされるものだろう。病み上がりにもかかわらず完璧に打点に入っている。
いかなる技をも分析して相手コートに返す穴のないプレーをする。彼に対して自身の体勢を崩すような大振りのハードヒットは隙をさらすことにしかならない。
あらゆる打球を返して相手のミスを待つ従来の日本人テニスの完成系。
厳格にしてプライドの高い真田すら従える真の立海部長。
プロフィール
- 誕生日 3月5日
- 星座 うお座
- 血液型 A型
- 身長 175cm
- 体重 61kg
- 利き腕 右
- プレースタイル オールラウンダー
- 委員会 美化委員
- 足のサイズ 26.5㎝
- 視力 1.5
- 得意科目 数学、英語、美術
- 苦手科目 化学(薬品の匂いが病院を思い出させてね…)
- 出身小学校 南湘南小学校
- 好きな食べ物 焼き魚
- 好きな色 水色
- 好きな本 詩集(特にフランス)
- 好きな映画 ゴダールの映画
- 好きな音楽 ブラームス「交響曲第4番」
- 好みのタイプ 健康な人
- 苦手なもの 誰かの陰口
- 趣味 ガーデニング
- 座右の銘 冬の寒きを経ざれば 春の暖かきを知らず
- 日課 鉢植えの水遣り、イメージトレーニング
- お小遣い使用例 ガーデニング用品、本
- 行きたいデートスポット 美術館(今、印象派展やってるんだよね)
- 今一番欲しいもの ルノワールの画集
- テニス以外の特技 水彩画、植物や動物に詳しい事
- 真田の鉄拳制裁を受けた数 1回
- 真田の書 「無病息災」
必殺技
無我の境地
真田いわく無我の境地を自在に扱える人物の一人だが圧倒的な実力と無我の余計な体力消費というデメリットから使用していない。