出典:テニスの王子様 第16巻 18-19ページ 著者:許斐剛
ブーメランスネイクは海堂薫が地区大会の神尾戦で足を滑らしたことにより偶然成功させた技。スネイクの横回転を活かしてポールの外側を通してコート内にボールを入れるいわゆるポール回しで、関東大会からは乾のアドバイスのもと行った特訓により意図して打てるようになった。
関東大会初戦ではまだダブルスコートにしか入れられない未完の技だったが氷帝の鳳・宍戸ペアとの戦いの中でシングルスコートに入れられるようになり完成。しかしダブルスの試合でシングルスコートに戻ってきてしまったことにより宍戸に追いつかれてしまった。
乾はこの技のマスターのために海堂にダブルスを組むことを持ちかけていたため海堂が完璧にブーメランスネイクを習得した以上もうダブルスを組むことはないと考えたが、海堂はまだダブルスで乾に借りを返していないとし海堂・乾のダブルスペアは全国でも活躍することとなった。
技データ
- 球威
- 使い勝手
- 回転量
- 決定力
基本的に相手に角度を付けられた際のカウンターショットのためスピードがないと意味がない。ネットよりも低い部分を通していることからもかなりの高速ショットであることが伺える。
センターに打たれると使えないことが欠点とされているが、逆に言えば相手はコーナーを突くという選択肢を失うことを意味するため攻撃の手立てをかなり制限することができる。
コートの外側を通して入れるにはかなりの横回転が必要となる。
コーナーに打たれた打球に対してストレートに打った場合通常なら打球がセンター寄りになってしまいがちだが、ポール回しで入れることによって本来最も返ってきにくいコースに打つことができる。
海堂の場合通常のスネイクによってショートクロスへの打球も得意なため相手の守備範囲がかなり広がることになる。
テニス経験者から見た ブーメランスネイク
ポール回し自体はプロの試合では時々見ることができるショットで実在する。ただし海堂のようにコート外側に打球して回転によって戻すのではなく、基本的には相手がコート外に逃げるように打ってきたコーナーショットに対してコート内側に戻すように打つ。
もう一つツッコんでしまえばプロのシングルスの試合はダブルスの試合とはポールの位置が違う(ダブルスより内側)ため、海堂がダブルスでシングルスコートまで戻ってくる打球を打ったのはかなりの芸当と言える。