データテニスは相手のデータを収集し、それに基づいて相手の打つ打球の種類やコースを先読みしたり、相手の苦手コースを集中的に狙う戦略。作中では乾貞治が最初に披露しており、他にも観月はじめ、柳蓮二、三津谷あくとがこの戦略を得意としている。
乾のデータテニス
相手の打つ打球の威力や回転、コースを読むことを主としたデータテニス。乾いわく「どんなにいいショットでも返ってくる場所さえ分かれば打ち返せない球はない」。リョーマとの校内ランキング戦ではデータを上回るテニスをされて敗北した。
観月のデータテニス
相手の苦手コースを徹底的に調べ上げたうえでその弱点を攻める練習を積み実践に挑む、より攻撃的なデータテニス。時には菊丸の動体視力のように本来長所であるものさえ弱点として利用する。
ゲームカウントがいくつになるかまで正確な予測が可能だが、不二には間違ったデータを掴まされ屈辱的な敗北を強いられた。
柳のデータテニス
もともと乾にデータテニスを教えた師でもあり、自身もまた三津谷あくとからそれを教わった。正確なデータと巧みな技術を武器とし立海三強の一人に数えられるほどの実力者。
テニス経験者から見た データテニス
非現実的な技の数々が登場するテニスの王子様の中で最も現実的な技の一つ。事実プロでもリターンを読むために相手がどの局面でどのコースに、どのような回転のサーブをどの程度のスピードで打ったかを参考にしているとも言われている。
筆者も高校時代は次に当たるシード選手の試合を見学してデータを取り相手のクセを調べていたが、実際にかなり効果的で40-30や30-40などの大事な場面では決まったサーブを打つ選手や、フォアハンドに回り込むと逆クロスしか打たないといったクセを発見できることも少なくなかった。