百錬自得の極みは無我の境地の奥にある三つの扉の一つ。無我によって発生するオーラを全て片腕に集中することで相手の打球を球種そのままに威力、回転を倍にして打ち返すことができる。無我をよりコントロールした状態にあるためか副作用である急激な疲労を抑えることもできる。
最初の登場は全国大会2回戦、青春学園VS比嘉中のシングルス1で手塚国光が使用し、圧倒的な力で木手永四郎を下している。その後氷帝戦で樺地が手塚からコピーして使用、立海との決勝戦ではリョーマが使用している。
技データ
- 球威
- 使い勝手
- 回転量
- 決定力
打球の威力を倍にして打ち返すため、相手が強ければ強いほどその真価を発揮する。ただし裏を返せば弱い打球に対しては十分な効力を発揮することはできない。
登場時は無敵かに思われたが意外にデメリットも多く、特にオーラを集中した箇所以外の部分は疎かになってしまうという点は大きい。そのため幸村には手塚ゾーンを完璧に出来てこその技と評された。
球威同様相手の打球の回転量をも倍返しにすることができる。パワーであれ回転であれこの技の前には強力なショットは全て仇となって自らに返ってくることとなる。
幸村は「倍返しさせなければさして脅威ではない」と口にしているが、逆に言えば倍返しできればかなりの脅威となる。ただし相手がスローラリーを挑んでくればその限りではなく、真田のように「火」を倍返しさせておいてさらに強力な「雷」で叩き返すという強引な破り方もできなくはない。
テニス経験者から見た 百錬自得の極み
幸村が指摘しているようにオーラを集中していない箇所が疎かになるようなら使いどころの難しい技ではある。相手の決定打を倍返しできればほぼ間違いなくポイントを奪うことができるだろうが、そもそも足が疎かになった状態では相手の強打に追いつくのは難しいだろう。
緩めのボールでつないでおいて、ショートクロスなりライジングでストレートに打つなりして走らされればまず倍返しなどできない。かといって相手を追い詰めてゆるいチャンスボールが上がってきた時に発動しても意味が無い。
やはり手塚ゾーンを完璧に使いこなせて初めてその真価を発揮する技なのだろう。