天衣無縫の極み

天衣無縫の極み
出典:テニスの王子様 第42巻 94-95ページ 著者:許斐剛

天衣無縫の極みは無我の境地の奥にあるとされる三つの扉のうち最後の扉とされている。他の二つの扉とは次元が違うらしく「開かずの扉」とも呼ばれている。千歳の調べでは数十年前に一人だけ扉を開いた人物が存在するらしい。

乾の分析では、無我の力を体の内側に溜め込み、何らかの形で全く無駄なく体の必要なところに放出して爆発させる。つまり天衣無縫の極みに達する前にリョーマが見せた、百錬自得の極みのパワーを適材適所に移動させたものの進化版のようなものだと推測したものの、乾本人も要領をつかめなかったのか無理矢理な解説だとしていた。

かつて天衣無縫の極みを開いた唯一人の人物にしてリョーマの父、越前南次郎によれば、そもそも天衣無縫の極みなどというものは存在せず、「テニスを始めたばかりの『テニスが楽しくてしょうがない』時期は誰もが天衣無縫を持っていた」という。

作中では全国大会決勝戦で幸村と対戦していた越前リョーマが開いたのみだったが、新テニスの王子様では手塚国光に加え、遠山金太郎、鬼十次郎が天衣無縫の極みを開いている。

技データ

  • 球威
  • 発動当初は幸村が反応すらできず、審判でさえもモニターで確認しなければいつ打ったのかすらわからないほどのサーブを放っている。その後はラリーにはなっていたものの、ボールの確認にカメラまで使用したのはこのシーンのみである。

  • 使い勝手
  • 同じ天衣無縫の極みを開きでもしない限り対抗できないほどの圧倒的な強さを誇るが、勝ち負けのしがらみを完全に超越してテニスを楽しむことが難しいためか、今のところ自分の意志で自在に発動できる人物は登場していない。

  • 回転量
  • 実力を遥かに超えた圧倒的な強さを開花するため、回転量も本来の実力では不可能なレベルまでコントロールできるだろう。

  • 決定力
  • リョーマが天衣無縫の極みに到達してからは幸村でさえ為す術なく圧倒されてしまった。現在のところ天衣無縫に対抗するには天衣無縫しかない、といったところだろう。

テニス経験者から見た 天衣無縫の極み

無我の境地をゾーン(理想的な集中状態)だとすると、天衣無縫の極みはゾーンの中のゾーン、ゾーンのさらに奥深いところといったところだろう。

ある程度スポーツをやっていると「何を打っても入る気がする」「相手の動きがスローモーションに見える」という経験をすることがごく稀にあるが、それを極限まで突き詰めたのが天衣無縫の極みなのではないだろうか。

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