入江奏多

入江奏多
出典:新テニスの王子様 第5巻 88-89ページ 著者:許斐剛

入江奏多(いりえ かなた)はU-17日本代表候補合宿に参加している高校生の一人。3番コートのリーダーを務めているが5番コートの鬼同様、各コートの実力の底上げのために配置された選手の1人でその実力はもっと上。巻き毛と大きな丸眼鏡が特徴。

爽やかな笑顔と穏やかな口調から一見好青年に見えるが相手を見下した発言が多く、演技力と対戦相手の心理を読む技術を活かしたメンタル攻撃を得意とするプレイスタイルはまるで蛇。選手紹介で語られたキャッチコピーである「あなたの良き理解者」は完全なる皮肉。

5番コートとの総入れ替え戦(シャッフルマッチ)

5番コートとの総入れ替え戦ではシングルス1で跡部と対戦。急成長を続ける跡部になすすべもなく5ゲーム連取されマッチポイントまで握られたものの、実は全て演技で勝利寸前からの逆転劇で跡部のプライドを打ち砕くためのものだった。

本性を現してからは「氷の世界」、「慟哭への舞曲(ジーク)」など跡部の技をことごとく破り跡部を追い詰めたが、試合中に「跡部王国(あとべキングダム)」を体得した跡部も盛り返し、試合は200ポイント近いタイブレークの末腕が上がらなくなり、両者試合続行不能のノーゲームに。

しかしこれも跡部たち中学生の進化を見届けたいがための演技であった。

その後は二軍選抜No.3に選ばれ秋葉と対戦し勝利、No.20のバッジを得る。W杯日本代表にはNo.11として選ばれ、プレW杯では跡部とペアを組みドイツ戦第2試合に出場し手塚・Q・Pペアに完敗したものの、これも跡部に足りないものを見つけさせるための演技だった。底の知れない男である。

入江奏多 能力チャート

  • パワー
  • 単行本に載っていた合宿所の能力チャートではパワーは最低の1と表記されていたが、跡部のスマッシュを逆にフィニッシュしてしまうなどそこまで極端にパワーが不足しているとは思えない。もしかするとこの能力チャートも演技でごまかしているのだろうか。

  • フットワーク
  • 跡部の得意な持久戦で200ポイント近いタイブレークをやってのけるなどフットワークもスタミナもかなりのもの。ちなみに単行本ではスタミナも5段階中の2となっていた(跡部は5)のだが、やはり実力差からあまりエネルギーを使わずにプレーできていたのだろうか。

  • テクニック
  • 跡部の多彩な技にことごとく対応するだけの技術を持っており、単行本のチャートではテクニックは5段階中の6とはみ出している。もっともこのチャートにはゲームメイクの項目はないためそれも含んだ数値だとなのだろう。

  • ゲームメイク
  • 勝敗で言ってしまえば作中ではわりと負けているものの、いずれも勝利以上の目的を達成しており、対戦相手やダブルスパートナーの今後の成長まで考えてゲームメイクを行っていた点は圧巻。「試合に負けて勝負に勝った」とは彼のためにある言葉かもしれない。

  • カリスマ性
  • 本質的に悪い人ではない、というより他の選手の成長をも考えられる良きリーダーで、各コートの底上げのために配置されていたことを考えればコーチ陣からも信頼できる人物なのだろう。

    とはいえ入江の巧みな演技の裏にある本当の目的を見抜いている人物はごく僅かであり、リーダーを務めあげられているのは単純にその実力の賜物だろう。

プロフィール

  • 学年 高3
  • 誕生日 12月7日
  • 星座 射手座
  • 血液型 A型
  • 身長 165cm
  • 体重 55kg
  • 利き腕 左
  • プレースタイル オールラウンダー

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